■ ID | 834 |
■ 種類 | 学会発表 |
■ タイトル | 埼玉県における酸性沈着について |
■ 著者 | 松本利恵
埼玉県環境科学国際センター |
■ 出版元 | (社)大気環境学会 |
■ 出版年 | 2008 |
■ 誌名・巻・号・年 | 大気環境学会関東支部講演会、平成21年3月4日 |
■ 抄録・要旨 | 埼玉県の沈着物について、廃棄物焼却施設、三宅島火山、幹線道路の影響について調査検討を行った。
廃棄物焼却施設が集中して存在していた地域では、焼却施設群の中心部や風下の地点で局地的にnss-Cl-沈着量が大きくなる傾向を示した。廃棄物焼却炉等に対する規制の強化にともなう施設数の減少などにより、HClの排出量が減少したため1990年代後半にnss-Cl-沈着量が減少した。
2000年の三宅島の噴火により埼玉県内のnss-SO42-、nss-Cl-沈着量が増加した。湿性沈着中のnss-SO42-濃度の上昇は、三宅島付近を通過し騎西上空高度1500mへ到達する気流が存在する時刻とよく一致していた。埼玉県内の2000〜2002年度を合計した三宅島火山由来の平均nss-Cl-およびnss-SO42-沈着量(バルク)はそれぞれ4.4、48 meq m-2であり、nss-Cl-沈着量には距離減衰の傾向がみられた。
NH3濃度やNH4+沈着量は、幹線道路沿道で高くなっており、自動車から排出されるNH3の影響が大きいことが確認できた。 |
■ キーワード | 酸性雨、埼玉県 |
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